2013年7月31日水曜日

2013年7月31日

日本に来てからの4年間、日本語で文章を書く事が激増しているのだが、いまだに自分の書く文章の幼稚さにがっかりしている。最近、その原因のひとつがわかってきた。それは、当たり前のことではあるが、僕は日本語のいろいろな日本語の基本となる文章のテンプレートが、英語の文章に比較して、まだまだ少ないということである。

これを克服するためには、もっといろいろな日本語の文章を読まなければいけないのだが、ついつい英語のものばかり読んでします。日本語よりは英語のほうが頭にすんなり入りやすいし、とにかく英語の文章のほうが早く読める。


現状では、読み物のうち90%くらいが英語の読み物で、日本語の読み物は10%くらい。せめて50%くらいは日本語を読まないといけないのだろうな。

2013年7月29日月曜日

2013年7月29日

僕が時々学生さんたち(特に高校生と学部生)に使うたとえ話。

僕は学ぶための「材料」を提供するだけ。「材料」は「いろんな種類のアイスクリーム」。良い「材料」は、いろんなフレーバーがあって、その中のいくつかを食べたいと思わせるアイスクリームじゃないといけない。

でも、食べるのは学生さん達。見るだけでは味はわからないし、アイスクリーム食べたときの幸せな気持ちは味わえない。

逆に、チョコが好きな学生さんに無理矢理バニラを食べさせても美味しくないし、幸せな気分にならない。もっと食べたいという気分にもならない。そのせいで、アイスクリームが嫌いになるかもしれない。


だから、アイスクリームを食べさせてもらうのではなく、自分から好きなアイスクリームを食べてほしい。どのアイスクリームが好きかわからない人は、先ず、いろいろなフレーバーのアイスクリームを少しずつテイスティングして好きなのを見つけてほしい。

2013年7月27日土曜日

2013年7月27日

自分の頭でしっかり考え、その考えをひとりの人間の意見として発言できる能力は、小学校、中学校くらいで身につけておかないとその後では無理だなと最近感じる。兎に角、日本の将来のためには今すぐ、小中学校の教育、親の教育を抜本的に改革する必要ありです。

2013年7月25日木曜日

2013年7月25日

僕の人生観というか価値観・世界観は、先ずはしっかりした「個人」の存在があって、それぞれの「個人」がお互いをrespectし、組織・社会に貢献する、というものであり、僕は生まれて今までそういった人生観・価値観・世界観で50年間生きてきた。だから、僕は、組織・社会は「個人」が集まってつくりあげていくものだとずっと信じている。僕の小中高大の時を知っている日本の友人達は、そういう僕をとてもよく知っていると思う。

しかし、最近思うのは、僕みたいな人間は、日本ではうまく生きていけないのではないかということである。どうも、ぼくのまわりは、口では(つまり「建前」では)違うことを言っている方々がいらっしゃるが、多くは、先ずは「組織」「社会」があり、個人はそれぞれがその中で役割を担って「組織」「社会」を支えていく、といった人生観・価値観・世界観を信じ、それに基づいて物事をすすめ、その物差しで人を評価しているような気がする。

そう考えると、逆に僕のラボでうまくやっていける人間は、もしかしたら日本の組織や社会ではうまくやっていけなくなってしまうのではないだろうかと、最近思いはじめている。


もし、これから僕が日本の組織や社会でうまくやっていくことができれば、他の佐藤ラボメンバーも大丈夫だと思うが、、、。

2013年7月22日月曜日

2013年7月22日

春樹の「、、、多崎つくる、、、」の中で「アカ」が言ってた、「世の中の大抵の人間は、他人から命令を受け、それに従うことにとくに抵抗を感じていない。むしろ人から命令されることに喜びさえ感じている。むろん文句は言うが、それは本気じゃない。ただ習慣的にぶつぶつこぼしているだけだ。自分の頭でものを考えろ、責任をもって判断しろと言われると、彼らは混乱する。」。


まったくそうなんだな、と。これは、日本に来て4年間の経験で、僕が生きている間には変わらないということは、残念ながら確信できた。今後は、これをふまえた上で、自分がこれから自分の人生をどう生きて行くかを考えるのみ。

2013年7月20日土曜日

2013年7月20日

輪廻を完全に信じているわけではないけど、僕はかなり昔(十代)から、自分は絶対にロシア人の生まれ変わりだろうとかなり確信を持っている。


中高の時からロシア文学読むととても落ち着いた気分になるし、小樽に滞在するたびになんかとても懐かしい気分になる。大学ではロシア語を4年勉強して、ロシア語のリズムがとても懐かしい気持ちにさせてくれる。何故だかわからないが。

2013年7月17日水曜日

2013年7月17日

今週末は小樽なので、昨日、区役所で事前投票してきた。

2013年7月16日火曜日

2013年7月16日

以下2012108日朝日新聞ウエブロンザに掲載の僕の論考です。掲載から6ヶ月以上たったので朝日新聞の許可を得てここにコピーします。

アルツハイマー病の予防を目指す大規模臨床試験が始まる意味

 アルツハイマー病の予防を目指し、今年の終わりから来年早々に米国の政府や財団がスポンサーとなって3つの大規模臨床試験が始まる。今回の臨床試験の大きな特徴は、まだ病気を発症していない健常者が対象であるという点である。つまり、アルツハイマー病を発症するまえに治療を施し、病気にならないようにしてしまおうという試みである。これまでは、このような予防治療は感染症などのワクチン治療がほとんどであった。しかし、これからの時代には、感染症以外の病気を予防するための医学・医療の発展が必要だと思う。それは国民の生活の質の向上につながるだけでなく、高齢化社会における医療費の負担などによる経済的圧迫を回避するためにも、重要な鍵を握っていると筆者は考える。
 アルツハイマー病を患う確率は、65歳以上では、5歳ごとに2倍になる。2055年には日本の全人口の40.5%が65歳以上になる(内閣府発行の2011年版高齢社会白書)ため、全人口の4〜5%(つまり20〜25人に1人)がアルツハイマー病患者ということになる。現時点で、アルツハイマー病に対する特効薬が存在しないことを考えると、これは恐ろしい数字である。
 一方、近年におけるアルツハイマー病の原因究明に関する研究の発展はめざましいものがある。現在では、「脳の神経細胞内におけるベータアミロイド(β-amyloid)タンパク質の蓄積によってアミロイド斑が形成されることにより発症する」とする説が有力とされている。よって、脳の神経細胞に蓄積されたベータアミロイドタンパク質を溶解するいくつかの治療法が開発されてきた。
 そのひとつが米国ファイザー社(米国ジョンソン・エンド・ジョンソン社との共同開発)の治療薬Bapineuzumab(バピヌズマブ)である。これは、神経細胞に蓄積されたベータアミロイドタンパク質を溶解する性質をもつ抗体を薬にしたものだ。しかし、1000人以上の軽度から中等度レベルの患者を対象とした臨床試験の結果、全く効果がなかったと、今年8月に発表された。
 同様に、米国イーライリリー社も別の抗体Solanezumab(ソラネズマブ)について、2000人以上の軽度から中等度の患者を対象に18ヶ月の臨床試験をした結果、顕著な治療効果は無かったと、今年8月に発表した。しかし、わずかではあるが、進行抑制の効果が見られたとも発表した。
 また、今年8月に、アイスランドの研究チームにより、アミロイドタンパク質前駆体の遺伝子に特定の変異をもった人は、アルツハイマー病を発症しにくいことが発見された(Nature, 488, 96-99ページ, 2012年)。この変異があるとベータアミロイドタンパク質ができず、神経細胞にアミロイド斑が形成されないことがわかった。
 これらの臨床試験や数々の動物実験の結果から、アルツハイマー病はある程度病状が進行してしまうと治療が困難になるが、症状があらわれる前に治療すれば予防できるという考えが有力になってきている。そこで、予防効果を見る大規模臨床試験が今年終わりから来年早々に始まることになったわけだ。主な対象者は、現時点では健常だが遺伝的にアルツハイマー病を高い確率で発症するグループだ。3つの臨床試験の概要を表1に示した。
 これらの予防臨床試験は、これからの高齢化社会における病気発症リスクマネージメントという点において大きな意味をもつ。高齢者に多い病気は、長い年月をかけて少しずつジワジワと進行し、気づいたときには時すでに遅しといった、いわゆる潜行性のものが大多数である。がんやアルツハイマー病が、その代表例である。これらの病気の治療は、病気を発症してからではなく、病気にならないようにする予防治療のほうが効果的である、という考え方が近年提唱されている。つまり、がんやアルツハイマー病も感染症のように、病気になる前に予防してしまうほうが格段に高い治療効果が望めるとする考え方である。
 近い将来、アルツハイマー病だけでなく、がんなども予防できるようになるかもしれない。その時代に備えて、鍵となる点をいくつか以下にあげる。

■   潜行的疾患の早期発見に有効で革新的な医学的理論の創成

■  この理論に基づいた早期発見技術の開発。

■   早期発見に基づく効果的な早期治療方法の開発。

■   遺伝子診断などに基づく予防治療についての倫理的観点からの国民レベルでの議論の展開。

■   一次予防(健常者の発症を予防)、二次予防(早期発見と早期治療)、三次予防(すでに発症している患者の病状悪化と再発を予防し、社会復帰を支援)戦略それぞれのバランスを考え、各々において有効な医療政策を実施する。


 今回のアルツハイマー病の大規模な予防治療の臨床試験は海外で実施されるものだが、日本でも上記の点をふまえた国民レベルでの議論が必要だと筆者は考える。

2013年7月15日月曜日

2013年7月15日

僕は長年ずっと朝トレーニングした後にシャワーを浴びるだけで、夜はほとんどお風呂に入らない生活を送ってきたので、日本に来てからも今の自宅のバスタブはほとんど使用してなかった。しかし、最近ある方(同年代の友人)に「夜、お風呂に入ると次の日の疲れのとれ具合が全然違うよ」と言われ、ここ二週間ほど、夜、お風呂にできるだけ入る(毎日ではないですが)ようにしている(薬用効果のあるといわれている??薬用バスクリーンもついでに購入していれています)。たしかに、お風呂に入った夜の次の日は少し調子がいいようだし、また、お風呂に入ってから寝ると熟睡度が高いような気がする。Placebo effectかもしれないのでなんともいえませんが、、、。

2013年7月12日金曜日

2013年7月12日

2010年から毎年夏の週末は出来るだけ北海道で仕事をするようにしていて、今年で3回目の夏。「夏=北海道」がけっこう定着してきた。今年は暑くなるのがすこし早かったので6月から北海道に行き始めた。

2013年7月8日月曜日

2013年7月8日

ここ一ヶ月ほど運動不足がかなり顕著であったが、今週からは少しましになるようにスケジュールを組めそう。

2013年7月7日日曜日

2013年7月4日木曜日

2013年7月4日

今日は米国の独立記念日。米国に住んでいた頃のことを沢山思い出した。でも、今はノスタルジックな気分に浸っている余裕は全く無し。

2013年7月1日月曜日

2013年7月1日

アメリカの大学や研究所のPIは自分の給料、またラボの運営もあって、死にものぐるいで研究費を稼いでこないといけない。まさに、ベンチャー企業の社長さながら。なので、研究費申請書など書いているときは2ヶ月くらいはかなりピリピリしている。研究費とるために必死にいい論文を出す事に集中している。こういう、必死で研究し、そのために死にものぐるいで研究費を稼いでいる姿をラボのポスドク、学生、他のメンバーも日常に目にする。そうすると、学生も、研究をするのは生半可じゃできないとわかる。